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今回は、三重県津市に位置する、知る人ぞ知る名刹「専修寺(せんじゅじ)」をご紹介します。先日、私も実際に足を運んでみて、その歴史の深さと、想像をはるかに超えるスケールに、ただただ圧倒されてしまいました。今回は専修寺の謎を紐解きながら、その魅力に迫っていきたいと思います!

圧倒的な存在感!2つの巨大な門が語りかける歴史の重み
津市一身田町にそびえ立つ専修寺は、真宗高田派の本山として、全国に約600の末寺を持つ、大変格式高いお寺です。その広大な敷地は、およそ9万平方メートルにも及び、東京ドーム約2個分の広さに匹敵します。この広大な境内に、数々の歴史的建造物が点在しています。
まず、私を驚かせたのは、その巨大な門でした。しかも、門が二つもあるんです!

一つは、お寺の正面にどっしりと構える「山門(さんもん)」。その高さは約18mもあり、見上げると首が痛くなるほどの迫力です。京都にある東本願寺の山門にも引けを取らないほどの大きさと言えば、そのスケールが伝わるでしょうか。なぜこれほどまでに大きいのでしょうか?
実は、この山門の大きさには、専修寺が真宗高田派の本山として、多くの人々の信仰を集める中心であったこと、そしてその威厳と権威を示す役割があったと考えられています。当時は、このような壮大な門を建立できる寺院は限られており、訪れる人々に専修寺の偉大さを視覚的に訴えかけるシンボルでもあったのです。現在の山門は1750年(寛延3年)に再建されたもので、270年以上もの間、風雪に耐え、私たちを迎え入れてくれています。
そして、山門のすぐ近く、敷地に寄り添うようにして建つのが「唐門(からもん)」です。この唐門もまた、山門に劣らず荘厳で、精緻な彫刻が施されています。では、なぜ、これほど大きな門が二つも隣り合って存在するのでしょうか?

山門が文字通り「寺の顔」として、いわば“正門”としての役割を果たすのに対し、唐門は、その先にある本堂(如来堂)や御影堂へと続く、“より格式の高い入口”としての意味合いを持っています。かつては、身分の高い者や、重要な儀式の際にのみ唐門が開かれたとも言われています。山門で俗世との結界を越え、唐門でさらに神聖な領域へと入る、二重の結界としての役割があったのかもしれませんね。
国宝が語りかける歴史の重みと屋根の秘密
二つの門の迫力に圧倒されながら境内に足を踏み入れると、広大な敷地に点在する堂々たる伽藍の数々が目に飛び込んできます。特に、国宝に指定されている「御影堂」と「如来堂」は圧巻です。その大きさと、時を経てきた重厚な佇まいには、思わず息をのむほどでした。


御影堂は、間口58m、奥行40m、高さ29mという、木造建築としては国内でも有数の規模を誇ります。現在の御影堂は、1666年(寛文6年)に再建されたもので、実に約350年以上もの時を超えて、その威容を保ち続けています。
ここでぜひ注目していただきたいのが、建物の「屋根」です。日本の伝統建築、特に寺院建築において、屋根は建物の表情を大きく左右する重要な要素です。専修寺の御影堂や如来堂の屋根は、重厚な瓦葺きで、入母屋造(いりもやづくり)と呼ばれる、上部が切妻(きりづま)、下部が寄棟(よせむね)になっている複雑で美しい構造をしています。さらに、その屋根の稜線は、わずかに反り上がった優美な曲線を描いており、見る者を惹きつけます。

一本一本の柱、繊細な彫刻の一つ一つ、そしてその上を覆う壮麗な屋根に、先人たちの祈りや願い、そして最高の技術が込められています。
今が見頃!「蓮」が彩る夏の風物詩
そして、今の時期、専修寺を訪れると、もう一つの素晴らしい出会いがありますした。それは、境内のあちらこちらで美しく咲き誇る蓮の花々です。

蓮は、泥の中から清らかな花を咲かせることから、仏教では「悟り」の象徴とされています。専修寺の蓮池では、白やピンクなど、様々な色合いの蓮が次々と開花し、訪れる人々の心を和ませてくれます。
特に早朝に訪れると、花びらが朝日に照らされて輝き、その美しさは格別です。静寂な境内に、蓮の花がゆっくりと開いていく様子は、まさに夏の風物詩。

歴史ある国宝建築と、今を盛りに咲き誇る蓮の花。この二つが織りなす情景は、今ここでしか味わえない特別な空間です。






